「鬼道さん、鬼道さん」
「どうした」
「たまにはマネージャーっぽく蜂蜜レモン作ってきてみました。すごくないですか」
「そうか、ありがとう。ところで」
「なんですか鬼道さん」
「そもそもお前マネージャーじゃなかったよな?」
「バレましたか」
「当たり前だろう」
「そこは気づかない振りをして下さいよ。気が効きませんね」
「(・・・何故俺が怒られるのだろう)」
「ところで鬼道さん」
「なんだ」
「今度の決勝、観に行っていいですか」
「ああ、構わないが」
「蜂蜜レモン、作りましょうか」
「・・・ああ、頼む」
「何らかの形で佐久間が欠場したら私助っ人として馳せ参じますが、いかがですか」
「それは断る。というか佐久間には手を出すなよ。何度も言うが」
「そうですか、確かに手は出しませんが腹は下すかも知れません」
『わー!佐久間が泡吹き出しながら倒れたー!』
「・・・・」
「・・・・」
「・・・、何か言う事はあるか」
「鬼道さんの蜂蜜レモンは何も入ってないから大丈夫ですよ!」
「そういうことを聞いているんじゃない!!」
***
100516
別に佐久間が嫌いなわけではない。
ただ相関図が
鬼道さん>>>>越えられない壁>>>>佐久間
なだけである。